中学校で凄惨ないじめを受け、高校中退、引きこもり、家庭内暴力。高速バスをバスジャックし1人死亡、2人負傷。2ちゃんねるにハマり犯行予告していた。西鉄バスジャック事件まとめ!
- 2000年(平成12年)5月3日に発生したバスジャック事件
- 佐賀県発、福岡県天神行き高速バスが牛刀を持った当時17歳の少年Aにハイジャックされた
- 死亡1名、負傷2名
- SATの突入で犯人確保
- この事件で初めて日本の特殊部隊SATの存在が大く注目された
《17歳少年 西鉄バスジャック事件》なぜ事件は起こったのか?
西鉄バスジャック事件は別名『ネオ麦茶事件』とも呼ばれています。このネオ麦茶とは何のことでしょうか?
「ネオ麦茶」は事件を起こした当時17歳の少年が2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のハンドルネーム(コテハン=固定ハンドルネーム)として使用したものです。少年Aが事件当日に「ネオ麦茶」のハンドルネームで犯罪予告かと思われるような書き込みをしていたのでは、と多くの人に推測されています。
彼はなぜこのような事件を起こしたのか?
17歳少年の犯行に至るまでの経過はどのようなものだったのでしょうか。
中学時代のいじめ、家庭内暴力
少年Aは中学時代にいじめを受け、家庭では家族に暴力をふるう状態になっていました。
少年Aは高校受験直前の1月にクラスメイトに筆箱を取り上げられ「返してほしければここから飛んでみろ」という挑発を受け、踊り場から飛び降り腰椎圧迫骨折の重傷を負って入院しています。
少年Aは高校受験を入院先で行う事になり、第一志望の高校は諦めなくてはならない状況だったようです。
そして合格した第二志望校にはなじめず9日登校したのみで退学してしまいました。
少年Aの両親はいじめについて学校に相談していました、しかし学校や教育委員会ではいじめの事実を認めませんでした。
西鉄バスジャック事件当時の取材記事では中学3年時の担任教諭は「クラスメートとも仲が良かったと思う。いじめられていたようには感じなかった」と答えています。
しかし記者は同級生からは「少年Aは非常にまじめな性格で、からかわれることが多かった」との話も聞き出していました。
自室立てこもり事件と精神科強制入院
西鉄バスジャック事件は5月のゴールデンウィーク中に発生しましたが、3月の時点で少年Aは刃物を所持して自室に立てこもる事件をおこしています。
その時対応した警察官に「中学校でいじめられたが、学校は何もしてくれなかった」といじめ体験や学校への不満を詳細に語っていました。
この立てこもり事件の後少年Aは「刃物で事件を起こすといけない」という理由から強制的に精神科へ入院する「措置入院」をしています。
この事にも少年Aは納得しておらず、大きな不満を蓄積させていたようです。
2ちゃんねる書き込み 「キャットキラー」と「ネオ麦茶」
少年Aは中学校のいじめ、家庭内暴力、引きこもりと周りに心を閉ざしていく過程でネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」にのめり込みます。
少年Aは当初「キャットキラー」の固定ハンドルネームでの書き込みを行っていたようです。
その内容は
コメント