【長野県建設業厚生年金基金 横領事件】消えた23億円!高級クラブで豪遊!複数人の愛人!逃亡先でも豪遊!

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投稿日:2024年6月18日 | 最終更新日:2024年6月18日

厚生年金基金の23億円を横領、高級クラブで豪遊し外国人女性に貢ぎまくり、逮捕時の所持金は2万円。「長野県建設業厚生年金基金 元事務長」の末路。

【長野県建設業厚生年金基金 横領事件】消えた23億円!どんな事件だったのか?

概要

2013年11月1日 長野県の建設業厚生年金基金の金を横領したとして国際手配されていた元事務長の男(当時56歳)が、潜伏先のタイで逮捕された。

  • 使途不明金額は23億8730万円
  • 元事務長の失踪後、使途不明金が発覚
  • タイでの逃亡生活は3年2か月
  • 逃亡した後も100万円単位でタイ人女性に貢いでいた
  • 逮捕時は家賃8千円のアパート暮らしで、家賃は滞納していた
  • 経済的に困窮し、金を無心したタイ人女性に警察へ通報され不法滞在容疑で逮捕される

【長野県建設業厚生年金基金 横領事件】消えた23億円!元事務長はどんな人だったのか?

23億8730万円もの大金を横領した長野県建設業厚生年金基金の元事務長とはどんな人物だったのでしょうか?

元事務長は長野県建設業厚生年金基金に20年以上勤務していました。

2003年から事務長として1人で年金基金の資金管理を任されていたようです。

元事務長が国外逃亡する直前まで住んでいた家は、市街地から30分程の山を切り崩して作られた住宅街の中にあったようです。

その家は周りの住宅と比べると古くつましい様子の長屋風平屋の内の1件で、家賃5万円程でした。「事務長」ともなれば給与も少なくはないと思いますが、そのままその家賃5万円の古い家で生活を続けていました。その家には10年以上住んでいたようです。

家は古くつましいものでしたが、短期間に高級車を買い替えたりタクシーで出勤する元事務長の姿を近所の住民は目撃しています。

【長野県建設業厚生年金基金 横領事件】消えた23億円!高級クラブで豪遊!複数人の愛人!

元事務長が年金基金の口座から一部を着服し始めたのは2005年頃からと見られています。

その頃から「投資会社の社長」と名乗り高級クラブに出入りしていたようです。

その豪遊ぶりは相当なもので、ホステスから車が欲しい、家具が欲しいなど言われると即決で購入したり、繁華な場所に店をオープンさせるなど、ホステスに貢ぐ額が一桁違ったと元事務長が常連だった銀座クラブママは証言しています。そして、一人の女性に入れ込むタイプではなく常時複数人の20代前半の女性と交際していたそうです。

元事務長は家族と5万円程の長野の古い長屋に住みつつ、週に何日かを東京で豪遊する生活を送っていたようです。東京で豪遊する際には2~300万円のオーダースーツに身を包み1500万円の高級時計を着け、ホステスの女性を高級寿司店へ連れて行っていました。

そしてちょうど被るようにその頃からタイへ頻繁に入国するようになっていました。

2010年9月に元事務長が失踪し、多額の使途不明金が発覚しますが、元事務長は2005年から失踪までの5年間で合計30回近くタイに入国しています。

【長野県建設業厚生年金基金 横領事件】消えた23億円!逃亡先でも豪遊!

年金基金23億円を横領した元事務長ですが、逃亡先のタイでも驚きの生活をしていたと愛人関係のあったタイ人女性が証言しています。

元事務長はバンコクの繁華街の夜の店で働く女性と親しい関係になりバンコク市内のアパートで生活するようになります。

逃亡中にも関わらずこの女性に月6万円から10万円の生活費を渡していたそう。そしてその女性だけでなく複数の女性と関係を持ち、風俗店に行くのが大好きだったと女性は証言しています。

そして元事務長はタイ料理が食べられず日本料理しか食べず、好き嫌いが多かったとの事で食事ですら金のかかる生活をしていたようです。そして外出の際には愛人のタイ人女性よりも身支度に時間をかけるような人物だったのこと。

【長野県建設業厚生年金基金 横領事件】消えた23億円!女性に貢まくった男の末路

そんな生活が維持できるわけもなく、時期にお金が尽きてしまいました。元事務長はしばらくはタイ人女性に養ってもらっていたようですが、ついに女性から関係を解消されてしまいます。

その後、元事務長は家賃8000円程のエアコンもない部屋で潜伏していたようです。そしてその8000円の家賃さえ最終的には延滞するような状況になっていました。

生活に困窮した事務長は元愛人のタイ人女性に金を無心し生活費を手に入れます。

しかしこの接触のあとタイ人女性は警察に通報し、ついに元事務長は逮捕されることになりました。

【長野県建設業厚生年金基金 横領事件】消えた23億円!おわりに

元事務長は長野県建設業厚生年金基金の責任者として資金運用を事実上一人で担当していました。

元事務長は着服をごまかす為に、着服金に相当する額を架空の投資顧問料として計上する経理処理をしていました。

元事務長は23億円もの横領を行っていましたが、それに加え事務長当時に指示したSIJ投資顧問への投資での約65億円の損失と、未公開株式投資で約46億円の損失を出しており、長野県建設業厚生年金基金へ与えた損失は想像を絶する額となっています。

元事務長の裁判は2014年に懲役15年、追徴金430万円で結審しています。

元事務長は長野県建設業厚生年金基金の資産投資先のファンド運営会社社長からのファンド出資に対する謝礼として送られた賄賂も受け取っていました。

一人の人物が大金の管理を行う、このようなシステムでなければ元事務長はここまで人生を狂わせることはなかったのかもしれません。

それはそれとして、元事務長の常識では考えられないような浪費、性欲などは何らかの抑圧からの爆発なのではと、そちらの視点からの興味もそそられる事例でした。

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