【アビーとブリタニー】首から下が結合して生まれた奇跡の双子!現在は数学教師!

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投稿日:2023年10月3日 | 最終更新日:2023年10月3日

体は一つ、心は二つ。生存率は25%以下と言われている結合双生児は二人で協力してその特殊な人生を歩き続けている。車を運転し、スポーツを楽しみ、大学を卒業し現在は数学教師!奇跡の双子アビーとブリタニーについて調べてみた!

【アビーとブリタニー】首から下が結合して生まれた奇跡の双子!どんな人達?家族は?

”アビーブリタニーの解剖 二人は半身づつ制御している為、ハイハイ、歩行、コンピュータの使用、車の運転を学ぶことは容易ではなかった”
氏名Abigail Hensel、 Brittany Hensel(アビゲイル・ヘンセル、ブリタニー・ヘンセル)
生年月日1990年3月7日
出身地アメリカ合衆国ミネソタ州
所属ミネソタ州サニーサイド小学校 5年生担当
最終学歴べセル 大学 卒業

双子のアビーさんとブリタニーさんは1990年3月7日、アメリカ合衆国ミネソタ州で産まれました。アビーさんとブリタニーさんは一卵性双生児です。二つの頭に一つの体。産声を上げた二人は首から下の体が癒合した、結合双生児でした。

アビーさんとブリタニーさんの身体の構造はどうなっているのでしょうか?

二人はそれぞれが独自の肺二つと胃袋、心臓、脊椎を持っています。しかし胃以外の横隔膜から下の臓器(肝臓、小腸、大腸、膀胱、生殖器など)は二人で共有しています。

脊椎は二人それぞれが独自のものを持っていますが、右手側のアビーさんは右腕、右足の神経を、左手側のブリタニーさんが左腕、左足の神経を支配している為、歩いたり走ったりなど体を動かす時にはお互いが協力しなくてはなりません。

また二人は身長にも差があります。アビーさんは158㎝、ブリタニーさんは147㎝で訳10㎝違い、足の長さも違う為ブリタニーさんはつま先立ちをしてバランスをとならくてはならないそう。

二人はミネソタ州アーデンヒルズのベテル大学で教育を専攻し卒業しています。卒業後はミネソタ州サニーサイド小学校で教員を務め、2023年は5年生の担当で算数を教えています。

二人は大工兼、造園家の父マイクと看護師の母パティの間に生まれました。兄弟は弟コティと妹モーガンです。

【アビーとブリタニー】首から下が結合して生まれた奇跡の双子!1歳までに半数が死亡する結合双生児 分離するのかしないのか

一卵性双生児の元となる受精卵が受精後10日以内に二人分に分裂した場合は完全に分離した双子が誕生します。

俗にシャム双生児と呼ばれている結合双生児の場合、受精卵は受精後13日目以降に分裂します。しかし受精卵は完全な分離ができず、部分的な分離になります。その結果、分裂できなかった部分が結合した状態の双生児が発生します。

結合する部分は胸、臀部、頭蓋など様々なパターンがあります。

アビーさんとブリタニーさんのケースは側方向でつながった「側所結合体」で、結合部分は胸の上部から下です。一つの体に二つ頭がついている様子から”二頭体”と呼ばれています。

このパターンの結合では心臓が二つある場合は分離しない限り長く生存できる可能性が高いようです。実際にアビーさんとブリタニーさんはスポーツを楽しむこともでき、今でも元気に生活しています。

結合双生児の発生確率は5万~20万出生あたりに1組程度と言われており、実際にアメリカで1970年から1977年の7年間に行われた大規模調査では出生7903000件に対して81組(出生10万人に対しておおよそ1.025組)の結合双生児が発生していました。

そして一卵性双生児の出生内では200分の1の確率で発生するとされています。さらにその内の40%~60%は死産し、生まれる事ができても数日でその多くは死亡すると言われています。1歳までに半数は死亡してしまいます。

一卵性であれば三つ子でも結合児が発生することは理論的にはあり得ますが、今までにその存在は確認されていません。

アビーさんとブリタニーさんが生まれたとき医師たちは二人が生き残れるとは思っていませんでした。専門家達はどちらか片方が”普通の生活”ができるように分離手術をすることをアビーさんとブリタニーさんの両親に勧めました。

しかしその手術は二人とも死亡する可能性もあったこと、片方を生かしたとしても分離する事で残された方の神経支配外の体組織は使えず、生活の質が落ちることなどの事情を考慮しアビーさんとブリタニーさんの両親は分離手術しない事を決断しました。

【アビーとブリタニー】首から下が結合して生まれた奇跡の双子!体は一つ、心は二つ、二人の違いは?

体一つを二人で共有しているアビーさんとブリタニーさんですが、頭脳は二つになるので当然好むものもそれぞれちがいます。

ブリタニーさんはくすんだ色合いや真珠色の物を好みますが、アビーさんは明るくカラフルで楽しくなるような色合いのものが好きです。

アビーさんが”家”派であるのに対してブリタニーさんは外出好き。

ブリタニーさんは高所恐怖症ですが、アビーさんは大丈夫です。

アビーさんは数学や科学が好きですが、ブリタニーさんは芸術に興味があります。

体は一つですが、体の内部にはそれぞれの臓器を持っているためでしょうか?コーヒーが体に及ぼす影響ですら差があります。ブリタニーさんがコーヒーを飲むと心拍数が上がりますが、アビーさんには特に影響を及ぼしません。

体温も違うようです。それぞれが支配する手の温度が違い、アビーさんの方が手の温度は上がりやすいそう。

恋愛に関しては、アビーさんとブリタニーさんそれぞれが結婚し家庭を築きたい願望があるようです。

分離手術はせず無事成人できた彼女たちですが、そこに至るまでに数々の手術を受けています。何のためにどんな手術をうけてきたのでしょうか?

コメント

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