大橋巨泉さん、美空ひばりさんとも交流あり。父親は世界初の無線電話機の発明者。心筋梗塞から無事生還。レジェンド94歳現役プロ奏者について調べてみた。
【クラリネット奏者 北村英治】北村英治さんてどんな人?
北村英治さんは日本の伝説級のクラリネット奏者です。
何がスゴイって、2023年現在94歳でなんと現役のプロクラリネットプレイヤーとして活躍されてます!!94歳!!
その94年の人生の中で、アメリカのスウィング・ジャズの王様ベニー・グッドマンさん(1909-1986)の来日の際にはベニー・グッドマンさんとジャムセッション(即興演奏)を行った事もあります。その時はベニーグッドマンさんから賞賛されたとか!またアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア等の大ジャズ祭にも数多く参加して世界的ジャズクラリネット奏者として活躍されています。
クラリネット奏者の他にも音楽番組夜は気分での司会やモーニングショーのレギュラーコメンテーターとしても活躍されていました。
【クラリネット奏者 北村英治】伝説のクラリネット奏者の演奏を聞いてくれ!
伝説級のクラリネット奏者北村英治さん、実際どんな演奏をされるのか聴いてみたくありませんか?
いや、ぜひにでも聴いていただきたい!
15年前(2008年)にYouTubeにアップされた動画です。北村英治さんは現在94歳なので70代後半の演奏です。
70代後半!?しゃんと伸びた背筋になんてパワフルな演奏!!
そしてこちらは93歳の時の演奏です。
相変わらず背筋はしゃんとしてらっしゃいます。そして曲はしっとりめのものなので、激しさは比較できませんが、その音色の豊かさパワフルさはまだまだ健在です!!すごい!!!90代の肺活量じゃない…。
【クラリネット奏者 北村英治】実はクラリネットを始めて3年でプロデビュー!
伝説級のクラリネット奏者北村英治さんですが、クラリネットを始めたのは実は大学に入ってからです。因みに太平洋戦争の終戦は1945年で北村英治さんは16歳の時でしたから、戦後数年のまだまだ混乱期にクラリネットを始めてらっしゃいます。
北村英治さんは慶應義塾大学在学中にクラリネットを始め22歳でプロデビューしています。プロの給与はサラリーマンの初任給が数千円の時代に、月給3万円と破格の金額でした。北村英治さんは慶應義塾大学文学部を中退しジャズクラリネット奏者のプロとして活動を始められました。
そしてプロになって8年後の30歳の時スウィング・ジャズの王様ベニーグッドマンさんとのジャムセッションを行っています。
【クラリネット奏者 北村英治】家族構成 父親もちょっとスゴイ人だった!
伝説のクラリネット奏者 北村英治さんは1929年(昭和4年)に東京都渋谷区で生まれました。兄弟は9人で北村英治さんは末っ子だそう。
お父様の北村政治郎さんは東京放送局(後のNHK)の技師長だったとのこと。父、政治郎さんはなんと世界で初めて実用化されたTYK式無線電話機の開発者の一人です。
そして「TYK」とは開発者三人の頭文字です。つまり「K」が北村さんですね。
実は北村英治さんは北村家の五男ですが、五人目なので「五郎」となるはずだったのが産まれた時お父様がイギリスのロンドンにいらっしゃったことから英国の「英」の字と政治郎から「治」をとって「英治」と名付けられました。
ということはお兄さん達は「一郎、二郎、三郎、四郎」ですかね?
ちなみにTYK式無線電話機はこんなヤツです。
コメント