【アビーとブリタニー】首から下が結合して生まれた奇跡の双子!生きる為の手術
アビーさんとブリタニーさんは無事大人へと成長できましたが、それまでに複数回の手術を受けています。
生まれたばかりの時、実は二人の頭付近には肩甲骨と3本目の腕がありました。生活するには邪魔になるその腕は肩甲骨を残した状態で手術で取り除きました。
その後10代前半には大きな手術を一つ行っています。
アビーさんの身長は158㎝、ブリタニーさんは147㎝です。ブリタニーさんの身長の伸びが止まってしまった時、アビーさんはまだまだ成長途中でした。ですが、身長差が大きくなりすぎると二人が移動するときなど動きづらくなってしまいます。その為アビーさんはなんと脊椎の成長を止める手術を受けているのです。
それはとても大きな手術でしたが、二人の回復は早く術後じきに元の生活に戻れたようです。
また結合双生児の多くはその独特な体の構造から、自由に肋骨を成長させられずそれに伴い肺の機能が徐々に弱くなる傾向があるので、将来的に深刻な呼吸器障害を発症する可能性があります。これに対応する為、アビーさんとブリタニーさんは10代の頃、肋骨を広げ肺を十分に機能させるための手術を予防的に受けています。
それらの手術を受けた事で、アビーさんとブリタニーさんは大人になった今でも健康的に楽しく生活を送ることができています。
【アビーとブリタニー】首から下が結合して生まれた奇跡の双子!二人で協力すればなんでもできる!
結合双生児であるアビーさんとブリタニーさんはそれぞれ片側の手足の動きを支配していますが、逆側の手足の感覚はありません。その為、体を動かす時にはお互いの協力が不可欠です。
アビーさんとブリタニーさんは幼いころから協力して様々な”普通の事”を行ってきました。他の人々が行う”普通の事”は彼女たちにとっては全く”普通の事”ではありません。
ハイハイ、歩く、走る、などは幼い頃から無意識に行われてきたのでしょう。成長するに従い、バレーボールやソフトボールなどのスポーツもできるようになりました。特にバレーボールは小学生の頃から現在まで続けているようです。
スポーツの他にも二人の協調性がずば抜けているエピソードがあります。
彼女たちは現在小学校で教員をしていますが、パソコンでのメールのやりとりが一日の大半を占めているそうです。アビーさんとブリタニーさんは別々の意識を持つ”二人”であり、それぞれが片方の手を使う事ができます。その為ペンを手に持ち文章を書く事は困難な事ではないと思いますが、パソコンで文章を打つ作業はスペルをそれぞれが協力しながら打ち込まなくてはなりません。彼女たちは口頭で文章を組み立て、スペルを打ち込みます。それを”業務”としてこなせるだけの力量を持っています。
さらに彼女たちは運転免許を取得しています。それまでアビーさんとブリタニーさんがやりたい事に対して応援していた両親ですら、さすがに反対したそうですが彼女たちはそれもやり遂げました。
アビーさんはアクセルとブレーキ操作、そしてハンドルは二人で、さらに視覚情報は二人分です。特に予期せぬ視覚情報が片方から入った時の操作を考えると、相当な協調性がないと車の運転が難しい事は想像に難くありません。
運転免許証を取得できたことで、現在教職についている彼女たちは職場への通勤に自家用車を使用しています。
【アビーとブリタニー】首から下が結合して生まれた奇跡の双子!頭脳は二つ、体は一つ
人間としては”二人”ですが、体が”一つ”であることはアビーさんとブリタニーさんの待遇を複雑にしています。
彼女たち二人は運転免許証を取得しましたが、おのおの試験を受けそれぞれの免許証を持っています。
アビーさんとブリタニーさんは休暇に友人と海外旅行をする事があります。大学生の頃にはイギリス留学もしていたそう。彼女たちはパスポートもそれぞれ各自の物を持っていますが、座先は1人分だけ買います。
そして、その複雑さで彼女たちが直面していたのは給与の問題です。頭脳は二つあり人間としても二人ですが、体が一つの為に2018年の段階では給与は1人分しか支払われず二人で折半している状態でした。
しかしアビーさんとブリタニーさんはどちらかが板書や授業の説明を行っているとき、もう一人が児童の様子を観察し児童の質問に答える事ができる為、二人分の業務を行うことができていると考えています。そのことについては学校側と交渉したいとインタビューで語っていました。
”二人の人間に体が一つ”の為に複雑になってしまった問題がもう一つあります。それは彼女たちの恋愛事情です。その問題は別の問題も引き起こしています。
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