500ドルの心理調査への協力で誘い出し絞殺。犯人の部屋からは犯行について記した日記と被害者の名前で書かれた出生証明申請書が見つかった。自分自身を大嫌いだった犯人は自分の理想の人物に成り代わりたかった。
【15歳の美少女モデル失踪殺害事件】何が起こったのか?
【15歳の美少女モデル失踪殺害事件】犯行はどのように行われたのか
報酬500ドルで心理調査に参加するという名目でキャロライン・リード・ロバートソンはレイチェル・バーバーさんを自宅に誘い込んでいます。
そしてキャロラインはこの心理調査の件は極秘に行っているものなので他の人には言わないようにレイチェルさんに言い含めていました。レイチェルさんはこの約束を守り家族にもボーイフレンドにも、放課後どこへ行き誰と会うのかを伝えていませんでした。
レイチェルさんを部屋に招き入れる事に成功したキャロラインはレイチェルさんにピザを食べさせると、心理調査は瞑想し幸せで楽しい事を考える事から始めますと彼女に伝えます。レイチェルさんは目を閉じリラックスしました。それを見計らうとキャロラインはレイチェルさんの首に電話コードを巻き付け絞殺しました。
キャロラインは2日間自室のワードローブの中にレイチェルさんの遺体を隠していました。その後軍用のカバンに2枚の敷物で包んだ遺体を隠し、タクシーで父親の農場へ行き昔飼っていた猫の墓の横の穴に遺体を埋めました。タクシーの運転手には「彫像を運ぶ」と伝えていました。
キャロラインの部屋で見つかった日記には事件の詳細についての記載がありました。
‘On the way to dance school, say that she can’t tell anyone that she’s meeting me as I’m not allowed to give the study results to anyone — ethics — highly confidential. Not even your boyfriend/parents … Drug Rachel (toxic over mouth), put the body into army bags, and disfigure and dump somewhere way out. No car …Check farm (including bag) … Tuesday, arrange bank loan … Moving van … Night to disguise hair … Thoroughly clean house, and steam clean carpet.’
’ダンススクールへ行く道すがら彼女に、倫理的に極秘情報なので私は調査結果を誰か話す事を許可されていないからあなたの彼氏や両親を含めて誰にも私と会った事を言ってはいけないと話した・・・レイチェルに薬を飲ませた(唇に塗りつけた)、遺体を軍用かばんに入れる、姿を消してどこかへ捨てる。車がない・・・農場の確認(かばんも含め)・・・火曜日、銀行融資の手配・・・引っ越し用の車・・・夜は髪を隠す・・・徹底的に部屋を掃除し、カーペットをスチームできれいにする’
www.buggedspace.com 29 SEPTEMBER 2021
キャロラインは銀行から融資を受けメルボルン州から出るつもりでした。その時「ジェム・サウソール」と名を改姓する予定でした。「サウソール」はレイチェルの母の旧姓でした。
【15歳の美少女モデル失踪殺害事件】被害者レイチェル・バーバーはどんな人物だったのか?家族や兄弟は?
レイチェル・バーバーさんはどんな人だったんでしょうか?
レイチェルさんは1983年9月12日生まれ。家族は両親と2人の妹。レイチェルさんは3人姉妹の長女として生まれました。バーバー家は1992年頃にオーストラリア、メルボルンのモント・アルバートへ引っ越してきました。
レイチェルさんは勉強はあまり好きではなかったようですが、ダンスの才能はあったとレイチェルさんの母親は言っています。
レイチェルさんはメルボルンにあるリッチモンドダンス学校でダンスを朝から夜までフルタイムで学ぶ学生でした。
彼女はとても魅力的な人物だったようです。
レイチェルさんは同級生からの人望が厚く人気者でダンス学校では優秀な成績を収め、そのパフォーマンスでも成功していたようです。レイチェルさんは将来ダンサーやモデルになり、ミュージカルの主役になる事を夢見ていました。
その反面舞台を降りると臆病で引っ込み思案な性格だったようです。
【15歳の美少女モデル失踪殺害事件】犯人キャロライン・リード・ロバートソンはどんな人物だったのか?
レイチェル・バーバーさんを殺害した犯人キャロライン・リード・ロバートソンとはどんな人物だったのでしょうか?
キャロライン・リード・ロバートソンはレイチェルさんの4歳年上でした。
キャロラインは自己肯定感が低く、自分自身の事を「負け犬」「誰にも必要とされていない」「汚い」「デブ」「頭がおかしい」などと否定的に表現していました。また14歳の時自分自身の絵をかいていますが、その絵も自己否定的な絵でありその画面へは自分自身を否定する言葉ばかりを書連ねていました。
キャロライン・リード・ロバートソンの妹はレイチェルの妹と友人でした。そのつながりでキャロラインはバーバー家の子守を頻繁にしていたそうです。
【15歳の美少女モデル失踪殺害事件】レイチェルへの羨望と執着
自己肯定感の低かったキャロラインから見たレイチェルさんの印象はどんな感じだったのでしょうか?
レイチェルさん殺人事件について書かれた記事ではこのような文章が紹介されていました。
Caroline described Rachel as a spirited individual who pleasured in running barefoot in the countryside and possessed a remarkable talent for classical ballet.
Additionally, she highlighted Rachel’s ventures into modeling, portraying her as “strikingly attractive” with a dancer’s physique, fair complexion, mesmerizing green eyes, and hair dyed in various colors.
キャロラインはレイチェルについて田舎を裸足で走るのが好きで、クラシックバレエの素晴らしい才能を持っていたと評した。
そしてレイチェルがモデル業へ進出したことを強調した上で、ダンサーらしい体のライン、白い肌、魅惑的な翠の瞳、そして色彩豊かに染められた髪を持つ、際立って魅力的な人だったと表現した。
www.buggedspace.com 29 SEPTEMBER 2021
キャロラインにとってレイチェルさんは太陽の元で健康的に裸足で駆け回る美しい女神のように見えていたのではないでしょうか?
しかしそのまばゆい輝きは自身を「醜い」と嫌悪していたキャロラインにとっては毒のようなものでした。
キャロラインは自身の父親へこのような手紙を送っています。
“I feel like a troubled, tortured, lost soul that’s been thrown into an alien environment full of angels.”
「まるで周りが天使だらけの異質な場所へ投げ入れられ、苦しみ苛まれるさまよえる魂みたいな気持ち」
www.buggedspace.com 29 SEPTEMBER 2021
キャロラインの中によどみのように溜まっていく強烈な羨望と嫉妬は彼女を狂わせていきました。
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